外国文学@ぶんぶん

外国文学紹介サイト!多くの本が読み捨てられる中、いつまでも心に残る小説を、感想を交えて紹介します♪
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「イワン・イリッチの死」トルストイ
                        おすすめ度 ★★★☆☆

あらすじ

どこにでもいる役人が、不治の病におかされ、心身ともにこの上ない辛苦をなめ、恐怖と絶望を叫びながらも諦めとともに最期をむかえる。

感想

なぜか家に2冊あるが、かなり短く読みやすい。

普通の人間にも紆余曲折あるんだな〜とか思いつつも、イワンの生涯が語られていく。

結婚後の不愉快さ、彼の名誉欲、ギャンブル好きなどはありふれすぎていて不気味なほど。。

だが、普通の人間の死が克明に語られる時、それは壮絶きわまりないものとなる。

死にたくないという往生際の悪さは醜悪そのもので、こうはなりたくないと思うものの、苦しみながら死ぬとはまさにこれ!

自分が死ぬことを理解できない 、人生が無意味に思えるというのは愉快に生きてきただけだから、人と上辺だけの関わりしか持てなかったからかもしれないが、とにかく全てのつけが最期にまわってくるのだなぁと思ってしまった。

今までの人生が間違いかもしれないという疑念を持つことほど惨めなことはない。
死ぬ間際でなければ厳粛に、哲学的になれないというのは悲劇そのもの。

最後に感じた光が救いというものなのだろうか?
「死がなくなった」という体験は興味深い。
確かに、「死ぬまで」はあっても、「死」そのものを体験することはできない。

こんな壮絶な死にかたはイヤだが、一人の人間の死の厳粛さを体験できる数少ない外国文学だと思う。


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| ロシア文学 | 05:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「貧しき人びと」ドストエフスキー
                        おすすめ度 ★★★★☆

あらすじ

世間から疎外された小役人マカール・ジェーヴシキンと病身のワーレンカのはかない恋模様。
往復書簡の形式で書かれたドストエフスキーの処女作。

感想

貧しさに翻弄される二人の恋は切なく、不幸そのもの。

周りの目を気にして、会うことすらままならない。

貧しさがこんなにも人を卑屈にし、苦しめるものとは……。

宗教においては貧しい=幸せのようなイメージがあるが、都会の片隅で生きる者にとって、どこまでもお金は必要なもの。

二人のささやかなお金のやりとりは、愛にあふれていて涙が出そうになる。

善良なだけでは生きていけないし、愛だけでは食べていけない。
幸せになること、愛を育むことの難しさを感じずにはいられなかった。


この外国文学は手紙のやりとりという形をとっているので、ドストエフスキー入門書としては最適!

罪と罰やカラマーゾフに挫折した人も、気を取り直してこの作品から再挑戦してみてはいかが?


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| ロシア文学 | 05:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「病は気から」モリエール
                        おすすめ度 ★★★☆☆

あらすじ

自分が病気だと思い込むアルガンは、医者や薬剤師にくいものにされ、娘を医者と結婚させようとまでする。
若い妻は財産を得るため夫の死を待ち侘びるが……。

感想

これは喜劇なわけだが、ある意味笑えない。
適当な診断、重病だという思い込みは現代でもよくあることだから。

娘を嫁がせようとする医者の息子の愚かさ、はちゃめちゃな診断が可笑しい。
アルガンと医者の噛み合わなさも、諷刺をひきたてている。

それに比べ、アルガンと弟ベラルドの対話は見物。
確かに薬づけにされてかえって悪くなることは、現代でもなくならない。

肺臓!無知!だけを連呼する医者に化けた女中に騙されるアルガンは最高にマヌケ♪

今も舞台が上演され続けているらしいのでぜひ見てみたい。

喜劇を書くのは難しいと思う。しかし、時代も国も違うわけだが、この外国文学を読むとつい笑ってしまうのだ。

私は諷刺が好きなのでなおさら♪
濃密な笑いをぜひご賞味下さい!


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| フランス文学 | 01:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「青い鳥」メーテルリンク
                        おすすめ度 ★★★★☆

あらすじ

クリスマスイブ、貧しいチルチルとミチルの家に魔法を操る妖女が現れる。
妖女の娘のため、光、パン、犬、砂糖、火らと共に青い鳥を探す旅にでる。
さまざまな世界を訪れるが、幸せの青い鳥は見つけることはできるのか?

感想

小説ではなく、戯曲形式だが立派な外国文学。

私は青色が一番好きだ。幸せが青い色をしているかは分からないが、青い鳥はなかなか珍しいものかもしれない。

目に見えないものこそ大事、足りていることを知ることこそ幸せだという忘れがちなことを思い出させてくれる作品。

童話だが、奥深く、今読んでみてもうなってしまう。

青い鳥が思い出の中にも、幸せ、未来にもいないというのはハッとさせられる。
自分たちのすぐ隣にいたわけだが、その青い鳥はつかまえようとすると飛び去ってしまう。

これ以上幸せというものを表せた作品はなかなかないのではないか。

この作品の結果だけ知っていても青い鳥に出会うことはできません。
初めからチルチル、ミチルと共に苦難の旅を乗り越えることでやっとその存在に気付くことができるのです♪


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| フランス文学 | 21:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「変身」カフカ
おすすめ度 ★★★★☆

あらすじ

朝、目を覚ますとむかでに似た巨大な虫に変身していたグレーゴルは、家族に疎外され、人間らしさを失っていく。
そして、父親に投げつけられたりんごが致命傷となり、文字通り虫ケラとして死ぬ。

感想

高校の時に読んだが、全く訳がわからなかった。
それもそのはず、解釈も多様、この作品に対する作者の言動もころころ変わるからだ。

しかし、今読むと引き込まれる。
特に、変身してから寝台を抜け出し、ドアを開けて家族に見つかるまでの描写は冷静で緻密で面白い!

外国文学とは、一文字一文字かくも無駄のないものなのだ。


なぜ変身したかは書いていない以上推測するしかない。

私には、仕事=自分=家族の稼ぎ頭という形式にうんざりしているグレーゴルが見受けられる。

仕事に追われた心は、部屋にこもって小さな額縁をこしらえるのが関の山。

変身は、変わらない自己などない、自己は変化し続けているし、変化し続けるべきだという心の叫びなのではないか。

しかし、彼の変身は誰にも受け入れられない。
周りは、今まで通り家族のため、奴隷のように働いてくれることを切望するのみ。

変身した虫の姿は、家族を絶望させる。それは働けないだけでなく、人間存在の不安定さをみせつけられるからではないだろうか?
変化し続ける人間が、永遠に存在し続けられるわけがない。
にもかかわらず、現代人は死を遠ざけ、変わらない自己を祭り上げて生きているのだ。

生が夢のようにはかないとしても、せめて自由に自分の意志で生きたいと望むゲレーゴルの心の叫びとしての変身。
この変身がもし、巨大な虫に過ぎなかったとしたら、生は本当に奇怪で醜悪な悪夢ということになるかもしれない。


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| ドイツ文学 | 17:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「西遊記」中野美代子訳
                        おすすめ度 ★★★★☆

あらすじ

史実である三蔵の西天取経が伝説化し、面白く描かれたドタバタアクション!
三蔵はサル、ブタ、正体不明の化けものを従え、悪い妖怪を退治しながら天竺をめざす。

感想

手塚治虫が漫画で描いているが、なかなか原作まで読んだ人はいないかもしれない。

文庫で10巻とかなりの長編だが飽きない。
三蔵の人間としての弱さと強さ、悟空の成長、仏教・道教・儒教いりみだれの勧善懲悪などパターンはあるものの、かなり考えつくされている。

三蔵が主人公と思われているかもしれないが、三蔵はリーダー。原作を読む限り悟空が主人公。

三蔵に、閉じ込められた山から助けられるまでの悟空が描かれた最初が一番面白い!

石の卵から生まれた霊力を持つサルが、仙術を身につけ故郷で王になり、天界に攻めいるストーリーは読み進める度にぞくぞくする。

結局は如来に封じこめられるが、そんな問題児を三蔵が引き連れるからまた面白い。

もう一つの見所は悟空の成長ぶり。初めは三蔵を殺す機会をうかがうが、三蔵を苦難から守り、三蔵を思って泣くまでになる。
動物のサルが仏道に入って成熟していく姿は、考えさせられるものがある。

妖怪、武器、仙人、仏も種類が豊富で圧倒される。

ドラマ化、映画化されたり、ドラゴンボールのモチーフにされたりするが、原作の面白さは原作を読まなければ分からない。

長い物語だが、読んで絶対に損はしない重厚な外国文学。


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| 中国文学 | 04:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「罪と罰」ドストエフスキー
                        おすすめ度 ★★★★★

あらすじ

借金をかかえる大学生ラスコーリニコフは、一つの有害な命を消すことによって数千の命が救われることは善いことだとして、悪徳高利貸の老婆を殺害する。
しかし、偶然居合わせたその妹まで殺してしまう。
罪にさいなまれ続けた彼は、売春婦ソーニャの生き方に胸を打たれ、罪を償う決意をする。

感想

天才は今の秩序を踏み越える権利を持っている。だから自分は老婆を殺して、その金を善行に使うべきだ、というラスコーリニコフ妄信には驚かされた。

確かに頭では分かるが、彼には命のなんたるかが分かっていない。
おごりと見下しは彼を地獄に突き落とすに十分。

そこで第二の殺人を犯してしまうストーリーは絶妙。

さらにこの外国文学は、推理小説的要素を含んでいる。
予審判事ポルフィーリとの対決は見物。

売春婦であるソーニャが貧しい兄弟愛を目指して生きる姿はなんとも言えない。

あまりに長い作品のため、一度は読むのを挫折したが、なんとか再挑戦してよかった。

理性だけではダメ、人間の本性 が大切ということがこの作品を読んで本当によく分かった。


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| ロシア文学 | 07:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「ライ麦畑でつかまえて」サリンジャー
                        おすすめ度 ★★★★★

あらすじ

大人世界の不潔さに反発する少年ホールデンは、子供の夢を見続けるが、どこへ行っても嫌悪と孤独にさいなまれる。
また高校を退学することになった彼は、西のどこかで耳が聞こえず、口がきけない人間のふりをして生きる決意をするが、妹のフィービーに救われる。

感想

ホールデンの大人社会に対する嫌悪が自分を見ているようでつらく、一度はこの作品を読むのを断念した。
が、なんとかもう一度とトライして読み終わると、感動して胸がしめつけられた。

私はホールデンとフィービーのやりとりがなんとも言えず好きだ。
彼は、ライ麦畑でゲームしている子供が崖から転がり落ちるのを阻止するためにつかまえる仕事をしたいという。
もちろんそんな仕事はないが、純粋で優しさがにじみでている。
そう言う彼が、逆にフィービーによって救われるシーンは、もう言葉で言い表せられるような感動ではない。
救われると言ったけれど一時的なものかもしれない。それでも、こんなに純粋な子供の気持ちを言葉で表現できるものとは思いもしなかった。

何年も売れ続け、読まれ続けている外国文学。
すすめずにはいられない。


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| アメリカ文学 | 01:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
「悪霊」ドストエフスキー
                        おすすめ度 ★★★★★

あらすじ

1861年の農奴解放令によって激しく揺れるロシアは、無神論に走り秘密結社を作って社会転覆を目指す青年たちを生みだす。
「ネチャーエフ事件」をもとに、無神論的思想という悪霊にとりつかれた人々の破滅を描いた。

感想

正直、ロシアの歴史も秘密結社もよく分からない。読んでもぴんとこないことだらけ。

しかし、絶望的虚無の中で生きるスタヴローギンの存在感がすさまじく、一度読んだら忘れられない外国文学。

聖書から引かれた、悪霊にとりつかれた豚の群れが湖に飛びこんで溺死するという情景は、まさにこの物語そのもので、安易な無政府主義、無神論の恐さを思いしらされる。

誰とも深い関係を持ちたがらないスタヴローギンの奇行、狂気はさることながら、最後の手紙には驚かされた。
善にも悪にも満足感を覚えるが、そのどちらの欲望も力弱く、非常にノッたためしがないというのである。
愛も底が浅く、理性ばかりが台頭する。
そしてスタヴローギンは錯乱せず、どこまでも冷静に自分は死ぬべきと判断し、首を吊る。

とても救いがなく、虚無ばかりで目を覆いたくなる。
しかし、私は人事ではないと強く思った。
私も冷静で欲望が浅い。スタヴローギンほどではないにしろ、虚無にとらわれたこともある。

今では反面教師としてこうならないようにと生きているつもりだが、無視することはできない。


別に収録された「スタヴローギンの告白」は、いろいろ問題があるかもしれないが、内容を見る限りかなり重要な位置を占めているように思う。

僧正チホンとスタヴローギンの対決はすさまじく、善と悪、希望と虚無、神とサタンの衝突のよう。
うわべだったのが、急に本音が飛びだしたり、嘘を言ったりとまさに激流を下るがの如く。

二つはまったく相入れることなく別れるわけだが、スタヴローギンが救いを求めていないとは言いきれない。
悪霊にとりつかれた青年に救いはあるのか?
これは私たちが身をもって取り組んで行かなければならない問題の一つだと思う。


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| ロシア文学 | 09:21 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |↑PAGE TOP
「狭き門」ジッド
                        おすすめ度 ★★★☆☆

あらすじ

父を亡くしたジェロームは少年の時から夏を叔父のところで過ごすが、従姉のアリサを愛するようになる。
アリサは、母親の不倫に嫌気がさし、神の愛に生きるために戦う。が、ジェロームの愛を振り払うことができない。
それでも人間的な愛を拒み続けた彼女は、衰弱死を迎える。
残された日記には、彼への想いと、狭き門を通って神へ向かう戦いと懊悩がつづられていた。

感想

大学生の時に読んだ外国文学だが、少女が神のために人間的愛を拒んで死んでいくというストーリーに、度肝を抜かれた。

「力を尽くして狭き門より入れ」というキリストの言葉が彼女を殺したのだろうか。
確かに神への道、永遠の生命はだれかと楽しく共有できるようなものではないかもしれない。
しかし、だからと言って天上ばかりに目を奪われ、地に足をつけて歩かなければ生きていくことは難しい。

不幸な環境がアリサを追い詰めたのであろうが、一人でしか通れない狭き門は人間離れしていて気味が悪い。

アリサの日記は悲痛で読むのがつらい。
ジェロームが神を愛せないのは自分が障害だ、など私にとって思いもよらない考えだった。

何事もそうだが、いきすぎると害になる。
どうしても、中庸がいいのでは思いたくなってしまう。


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| フランス文学 | 05:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP